産業翻訳の品質について~第3回

総括:これから産業翻訳の仕事を志す人への進言、および高品質な翻訳サービスを受けるためのアプローチについて

皆さん、こんにちは!

弊社のブログで「産業翻訳の品質」についてご紹介させていただいている有吉です。
前回は、産業翻訳の各工程における品質向上のヒントを述べさせていただきました。

今回は、「これから翻訳の仕事に携わりたい人や、翻訳者、チェッカーを目指す人への私からの進言」、さらに産業翻訳案件を発注したいお客様向けとして「高品質な翻訳サービスを受けるにはどのようなアプローチをすれば良いのか」について、お伝えしたいと思います。

翻訳の仕事に携わるときに身に付けなければならない能力については、前々回で述べさせていただきましたが、それらは僅かな期間で習得できるような簡単なものではありません。用意周到に準備、反省を繰り返して日々の研鑽を積まなければ、お客様の真の満足を得ることは難しいでしょう。

翻訳者やチェッカーを目指す人にとっては、覚えなければならないことが山程あります。しかし決してつらいと思わず、常に専門知識を得られる喜びの気持ちを持つくらいの方が、より成長できることでしょう。それはお客様やお客様の製品を大切に思う気持ちにもつながり、その思いやりの気持ちや情熱は、納品物や対話の中で必ずお客様に伝わります。

すべてはお客様のために、現場への「目配り、気配り、心配り」を欠かさず、常に「親切、丁寧、誠実」な仕事を心がけてください。そして、それらを単に言葉だけではなく自らの責任を果たすことで示せなければ、プロフェッショナルとして決して一流とは言えないでしょう。産業翻訳のお客様においては、単に翻訳会社名だけでなく、信頼できる営業担当者や優秀なプロジェクト担当者を見つけることこそが、高品質の翻訳サービスを受けるための大きな要素になります。

たとえば、診療所で大きな病院への紹介状を書いてもらうときに、あなたは紹介する宛先を病院名にしてもらうか医師名にしてもらうかの違いを考えたことがありますか? 紹介先が有名な大病院であっても、治療を受け持つ担当医が未熟な研修医だったら、いくら紹介してもらっても不安がありますよね。名医が執刀しても未熟な研修医が執刀しても、診療報酬の点数やクライアントが支払う医療費は変わらないのです。

産業翻訳では、営業から受注、そして進捗およびコスト管理、翻訳からチェック、DTP編集を経て最終チェック、納品、請求に至るまでの各工程は、ある意味流れ作業でチームプレーとも言えますが、個々の工程自体は実は個人の能力によって支えられています。プロフェッショナルな職人集団というイメージが相応しいのではないでしょうか。

シュタールグループには、これまでの長年の実績に基づく経験豊富な担当者が在籍しています。

産業翻訳案件をお持ちのお客様は、ぜひ一度弊社の営業担当者までお問い合わせください。お見積もりだけでもOKです。ご希望をお聞かせいただければ、お客様にベストな担当者とプランをご提案いたします。

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コストのみを追求なさるお客様でなければ、きっと弊社のサービスにご期待を寄せてくださると信じています。

翻訳業界で超ベテランの各位にはまさに釈迦に説法で、お見苦しい点も多々あったかと存じますが、今後もこの知的な産業翻訳の仕事のプロフェッショナルを目指す情熱を持った方が一人でも増えることを切に願っています。

これまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

株式会社シュタールジャパン
ローカリゼーションユニット
プロジェクトマネージャー
有吉 常徳

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