メディア対応を含むイベントの同時通訳
概要
機密性の高い情報のため、本番直前まで最低限の内容しか知らされず、資料の変更なども度重なり、さらに悪天候に見舞われるなど、厳しい状況でした。
その中でも機転を利かせて最後まで対応し、イベントの成功を陰で支えました。
課題
高級欧州自動車メーカーが体験型施設を日本で初めて開設。
オープニングセレモニーを行うにあたり、社長スピーチ、メディア対応、施設紹介の同時通訳を行うなど、現場でリアルタイムのコミュニケーションを成功させたい。
解決方法
本件は元々通訳者2名で対応する予定で、内1名はクライアント様が手配されることになっておりました。複数の通訳者で対応する際には、通常は事前打ち合わせを行いますが、今回は事前打ち合わせをする時間的な余裕がなく、結局、本番当日の朝に初顔合わせとなりました。依頼から本番当日までの時間が短い中、「現場までのアクセス、前泊や食事手配、スケジュール、資料、集合時間、服装、持ち物、通訳の二次使用料」等、確認項目は多岐にわたり、まさに時間との闘いでした。ちょうど同じ時期に同じクライアント様から別件の通訳案件をご依頼頂いていたこともあり、混乱しないように取り仕切る必要もございました。
さらに、クライアント様からの通訳対象の情報や資料の支給が本番直前となり、さらに支給後にも追加で何度も修正差し替えとなったため、念入りに最新版の確認を行い、間違いがないよう細心の注意を払う必要がありました。
また、機密性の高い情報のため、内容の確認も最小限の人数のみで対応するなど、慎重を期しました。
当日はさらに、急に登壇者が変更するというハプニングまでありましたが、それでもスタッフは最後まで気を抜かずに情報収集と確認に徹し、また双方とも経験豊かな通訳者だったこともあり、臨機応変に対応し、本番も息の合った素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
本件は、時間がなく様々な条件が厳しい中、チームワークを発揮して情報収集に努め、柔軟に対応することで無事にイベントの成功に貢献することができた事例でした。